12/07

 先月に僕の大学生活における一つの区切りみたいなものがあった。まぁサークルの幹部を引退したというしょうもないちゃちなことなのだけれども、大学生活の大半をサークルに振ってきた僕にとっては大きな区切りだったように思える。その区切りを経てからというものの生活のバランスが取れない。精神的に眩暈がしてブラックアウトする。気づいたら十二月の最初の週が終わろうとしている。こんなことでいいのか?これが僕のベストなのか?だとすれば僕はどこへも行けなくないか?これが眩暈だ。

 

 悲しい夢を見た日の朝は文章を書きたくなる。僕はいろんな人が集まる部屋の壁にもたれかかりながら座っている。全身の力が入らないからずるずると落ち込んでいく。好きな人が支えにきてくれる。素直に嬉しくなってその人の肩に寄りかかって眠りにつく。すると右隣にいた袈裟を着た坊主に茶化される。茶化し方が面白くて起きてしまう。初めのうちは笑っていたけれど、だんだん苛立ちが喉の奥まで上がってきてこぼれる様に声が出る。人が気持ちよく寝ようとしてるっていうのになんでそんなくだらないことができるんだ…。坊主は黙る。周りにいた仲のいい人々も黙り込んでしまってその存在が感じられなくなる。また好きな人にいらない心配を掛けさせてしまった気がしてその顔が見れない。僕はまた深くて暗い所へと落ち込んでいく。

 

 そして目覚めたときには色んな事をないがしろにしてしまいたい気分になっていた。十二月の僕。去年もこうだった。去年とは様々な変化があるはずなのに今年もこうなってしまうのかと思うと悲しくてやりきれない。

 

 贅沢な悩みだねって僕の中の誰かが言う。あなたもそう言うだろうか?言わせておけとまた誰かが言う。それでも気になって仕方がない僕がいる。僕は他人が好きで、それ以上に自分自身が大好きだ。それで良くないか?みんなそうだろ。

 

 不完全な文の連続こそが完全な自分を語っている。不思議なことにかなり気持ちの整理がついている。ここがあってよかった。